Wi-Fiルーターとは、パソコンやスマホといった複数の情報端末を無線でインターネットに接続する機器のこと。
そういった情報端末を操作するときに感じる速度を左右する要素としては、
- 情報端末のスペック
- 光回線のような通信事業者から自宅までの回線速度
- 自宅内に無線で電波を行き届かせるWi-Fiルーターのスペックと置き場所
などがあります。
速度を左右する要素として大きいのは情報端末のスペックと回線速度ですが、Wi-Fiルーターの置き場所も少しは速さに影響しているのです。
このページではWi-Fiルーターの置き場所として適切な位置をわかりやすくお伝えします。
Wi-Fiルーターの置き場所【家の中心がいいよ】
まず知っていただきたいのはWi-Fiルーターが放つ電波は本来360度全方向に向かって100mくらい飛ぶということ。
それは球体状に電波が飛んでいくイメージですが、壁にあたると弱まってしまいます。
したがって、マンションやアパート、一軒家にお住まいの方は家の間取りの中で中心近くにWi-Fiルーターを置くのが基本です。
しかし、たとえばあなたの家の人はインターネットを書斎でしかやらないのであれば、その書斎の位置が自宅の中心でなかったとしても書斎にWi-Fiルーターを置くべきです。
インターネットをやらない部屋に電波を行き届かせても意味がありませんから。
このとき気をつけたいのが床からの高さ。
Wi-Fiルーターが発信する電波は球体状に飛ぶため、Wi-Fiルーターを地べたに置くと家具や床に電波がさえぎられてしまいます。
とくに部屋の隅に置くと両側の壁と床に電波がさえぎられてしまいます。
2階建ての一軒家に住んでいる場合でも、1階部の高い位置、具体的には床から1~2mくらいの位置に置くと球体状の電波を活かすことができます。
Wi-Fiルーターの置く場所としてNGな場所
それからWi-Fiルーターは特定の障害物の影響を受けやすいという弱点があります。
Wi-Fiルーターの設置場所が家の中心部だとしても特定の障害物に近いと、その障害物が電波を反射・吸収することで電波は弱まってしまうのです。
そのため自宅に設置する際は影響度の大きい障害物の近くを避けたほうがWi-Fi速度は改善します。
NG箇所への設置を避けるだけで最大約1.5倍も速度が改善する場合もありますよ。
- 金属
- 家電
- 水
- コンクリート
具体的に言うとWi-Fiルーターの置き場所としてよくないのは上の4点の近く。
まず金属はWi-Fi電波を反射・弱体化させてしまうため、Wi-Fiルーターを近くに置くべきではありません。
たとえば金属製のパイプ棚の近くに置くのはよくないです。
さらに家電の類も全体的に金属を多く使っているため、Wi-Fiルーターを近くに置かないほうがいいですよ。
とくに家電の中でもコードレス電話のような電磁波を発する機械、そして電子レンジのような電磁波を発する機械はWi-Fi電波と干渉しやすいため注意しましょう。
水はWi-Fi電波を吸収する
それから水はWi-Fi電波を吸収する性質をもっています。
そのため、
- 水槽
- 洗濯機
- 花瓶
- 土壁
- ウォーターサーバー
- 本棚
の近くにWi-Fiルーターは置かないようにしましょう。
棚は金属製でなければ大丈夫と思いがちですが、書物は意外と湿気を含んでいます。
そのためWi-Fiルーターが本棚の中で本に取り囲まれていると電波は弱まってしまいますから、本棚の中に置くのも望ましくありません。