光回線の選び方

回線速度の目安と平均

インターネットを使う際は、だれもが一定以上の回線速度であり続けてほしいはず。

やはり回線速度が遅いと、動画が固まったりアプリのダウンロードが進みにくいなどイラ立ちますからね。

しかし、一部の人にしか速くて高級なスポーツカーは必要でないのと同じで、速すぎる回線は多くの人にとってオーバースペックで割高だったりします。

そこでこの記事では、インターネット回線速度の計測・見方、時間帯によって変わる速度、ユーザー層によって違う速度の目安や平均値、コストパフォーマンスをわかりやすく紹介します。

回線速度の目安と平均【上りと下りとは】

今回の記事の前提として、さまざまな回線の速度および安定性・不安定性を大まかに評価すると以下のような序列があります。

  1. 独自回線としての光回線(NURO光やauひかりなど)
  2. NTTフレッツ光や光コラボ系の光回線
  3. ケーブルテレビの光ハイブリッド(ジェイコムなど)
  4. 集合住宅の光回線にありがちなVDSL方式
  5. モバイルWi-Fiルーター、ホームルーター

光コラボとはNTT以外の事業者がNTTの設備を借りて、そこに独自のサービスをつけて販売する光回線のこと。

1~4は固定回線(有線)ですが、5は無線であるため遅くて不安定になる頻度が高いといえます。

1の独自回線としての光回線は速度も安定感も高いものの、たまに通信障害に陥ることもあります。

電力系の会社が提供している光回線は独自回線に入るタイプが多いです。

実測値としての速度の目安を比較

理論上の最大速度 閑散時の実測速度 混雑時の実測速度
独自回線系の光回線 10Gbpsプラン 2Gbps~7Gbps 1Gbps~1.5Gbps
独自回線系の光回線 2Gbpsプラン 520Mbps~580Mbps 440Mbps~510Mbps
光コラボ系の光回線 1Gbpsプラン 300Mbps~450Mbps 200Mbps~300Mbps
光ハイブリッド 320Mbpsプラン 240Mbps~290Mbps 160Mbps~210Mbps
ドコモ home 5G 1201Mbpsプラン 500Mbps~1.0Gbps 50Mbps~100Mbps
光回線のVDSL 100Mbpsプラン 40Mbps~90Mbps 2Mbps~40Mbps
ホームルーター 1~4Gbpsプラン 60Mbps~100Mbps 2Mbps~35Mbps
ホームルーター 5Gbpsプラン 220Mbps~270Mbps 100Mbps~180Mbps
モバイルWi-Fiルーター 1~2Gbpsプラン 30Mbps〜100Mbps 2Mbps~30Mbps
格安SIM 40Mbps~90Mbps 1Mbps~15Mbps

※各回線の実測値の参考サイト:みんなのネット回線速度(みんそく)とTwitterでの画像報告を検索。

※Twitterを見ると1Mbps未満の報告もありますが、そういうのは通信障害や通信制限に陥っているときか、ケーブルやルーターなどに不備があるときかもしれません。

※ドコモのホームルーターであるドコモ home 5Gは工事不要であり、速度もいい感じに見えます。しかし、混雑や利用の状況によっては通信制限がかかる場合があります。

※1Gbps=1000Mbps

※基本的に閑散時間帯は朝、混雑時間帯は夜6時~10時くらい(詳細は後述)

※以上の速度はすべて下り。上りの実測値は下りよりも遅くなりやすいです(下り速度の2/3~1/20くらい)。上り、下りの意味は少しあとで解説します。

bpsとは:bpsの意味

次はインターネット回線速度の見方について。

回線速度の単位としては「bps」がよく使われます。

bpsとは「bit per second(ビット・パー・セカンド)」の略であり、日本語的には「ビーピーエス」と呼ばれます。

bpsは1秒間に送受信できるデータ量を意味します。要するにbpsが大きいほど回線速度は速いのです。

参考:よく使う単位の接頭語

  • K(キロ)=1000倍
  • M(メガ)=100万倍
  • G(ギガ)=10億倍
  • T(テラ)=1兆倍

1Gbps=1000Mbps

理論値と実測値は違うで

光回線やモバイルWi-Fiルーターの業者の公式サイトを見ると、回線の最大速度は100Mbps~10Gbpsくらい出るとされています。

しかし、最大速度というのは理論値であって実測値はもっと遅いです。

実際の現場では伝達時のロス・抵抗や回線の混雑などが影響するために、実測値は理論値よりも遅くなるのです。

とくに光ハイブリッドや無線系の回線は実測値と理論値の差が大きめ。

光ハイブリッドとは、自宅近くまでは光ファイバーで、そこから自宅までは同軸ケーブルを使って接続するインターネット回線のこと。要するに光ハイブリッドは純粋な光回線ではないから遅いのです。

光回線のVDSL(古いマンションに多い)の速度は遅いのも、VDSLは光回線と電話回線を併用しているから。

※光回線は業者から自宅までは有線ですが、自宅内では有線にも無線にもできます(有線のほうが速くて安定傾向)。

回線が混雑する時間帯:人口にも影響される

光回線のマンションプランは料金が安いものの、とくに午後6時以降は回線速度が遅くなりやすいです。

なぜなら午後6時以降は自宅でインターネットを使う人が増える時間帯であり、同じマンションの住人の多くがインターネットを使うと、こちらも遅くなりやすいから。

光回線は周りの人口が多いと速度も遅くなりやすいのです。

※光回線の戸建てプランにおける時間帯ごとの回線速度の浮き沈みはマンションプランほど大きくありません。

同時接続数が多くても遅くなる

家族で回線を共有したり、1人で複数の端末を使っている場合も速度が遅くなる場合があります。

他に回線速度が遅くなる原因としては、通信事業者にトラブルが発生した、ルーターやケーブルのグレードが低い、ルーターの置き場所が悪い、などがあります。

なお回線速度が速いとしてもパソコンの動作速度が遅くても。

下りと上りの意味

次は下り速度と上り速度の意味について。

ネット回線にいう下り速度とは、インターネット上にあるデータをダウンロード(受信)するときの速さを意味します。

  • メールを受信する
  • SNSやブログを見る
  • アプリをインストールする

などがダウンロードの具体例です。

一方、上り速度とは手元のデータをインターネット上にアップロード(送信)するときの速さを意味します。

  • メールを送信する
  • SNSやブログに文字や画像を投稿する
  • ゲームでコマンドを入力する
  • 動画を投稿する

などがアップロードの具体例です。

ほとんどの人はアップロードよりもダウンロードを多く使うはずです。

データ量の目安

上り速度にしても下り速度にしてもデータ量は以下のような傾向があります。

データ量の目安

  • 文字のみのデータデータ量はかなり少ない。
  • 画像データ画質が高くて画像サイズが大きいほどデータ量は多い。
  • 音楽基本的にデータ量が多い。そして音質が高くて再生時間が長いほどデータ量は多い。
  • 動画基本的にデータ量が多い。そして画質が高くて再生時間が長いほどデータ量は多い。

要するに、ブログやニュースサイトなど文字系のコンテンツばかりを見たり書いたりしている人に速い回線は必要ないのです。

でも、現代人の多くは動画をよく見ますからある程度速い回線をもとめるのが現実的だといえます。

上り速度・下り速度の目安

上り動作を快適に行える速度の目安

  • メールやSNSの送信(文字のみなら軽い)1Mbps
  • SNSでの画像投稿3Mbps
  • 動画の生配信やアップロード100Mbps

下り動作を快適に行える速度の目安

  • メールのような文字受信1Mbps
  • WebサイトやSNSの閲覧(文字中心)1Mbps〜10Mbps
  • WebサイトやSNSの閲覧(画像が多い)10Mbps~20Mbps
  • YouTubeでのストリーミング再生(画質が高いほど速さが必要)1Mbps〜25Mbps

上りと下りの両方を含んだ動作を快適に行える最低速度の目安

  • インターネット電話30Kbps〜2Mbps
  • オンラインでの会議や授業30Mbps
  • オンラインゲーム30Mbps〜100Mbps

本格派のゲーマーはゲームを競技として行いますし、タイムラグがあると結果に悪影響があります。

とくにFPSや格闘ゲームといった動きの激しいオンラインゲームをやる人の回線速度は常時70Mbps以上はほしいところです。

オンラインゲームや動画投稿をやらない世帯なら、下り30Mbps以上を常時出せるかが快適性の境目になります。

光回線はVDSLや通信障害でもない限りは、下り30Mbps以上を常時出すことができます。

Ping値の意味

次にPing値とは「Packet INternet Groper」の略でインターネットの応答速度を表す数値を意味します。

応答速度とはデータを送ってから返ってくるまでの速度です。

Pingの読み方は「ピン」あるいは「ピング」。 Ping値の単位はms(ミリセカンド、ミリ秒)。

Ping値が低いほど速度は速く、Ping値が高いと速度は遅くなります。

Ping値は、高画質な動画のストリーミング再生、オンラインゲーム、無料通話といった即時の応答をもとめる動作にとって重要です。

Ping値の目安

ping値 評価
15ms以下 かなり速い
16ms〜35ms 速い
36ms〜50ms 標準的
51ms〜100ms 遅い
101ms以上 明らかに遅い

bpsは数値が高いほうが速いのですが、Ping値は数値が低いほうが速いというところが重要です。

FPSや格闘ゲームといったオンラインゲームを快適にプレイしたいのならPing値15ms以下が目安となります。

計測・実測サイトの紹介

実測サイトによって多少のズレはありますが、ズレは気にする必要はありません。

それよりも混雑時に下り30Mbps以下とかだと、回線を変えることを検討しましょう。

回線速度のテスト

光ハイブリッドの下り速度と上り速度

ちなみに、かつて管理人が利用していたネット回線は光ハイブリッドであり理論値は最大330Ⅿbpsのプランでした(上記画像はそのときの実測画像)。下りはまあまあ速い割に上りは遅いですね。

まあ下りが速ければ大きな不満は出にくいですが。

回線速度のコストパフォーマンス:1~2Gbpsのプランが最もいい

ここからは回線速度のコストパフォーマンス、どの速度プランを選ぶべきかについて述べます。

昨今、光回線事業者のスタンダードな最大速度は1Gbpsです。

しかし、現在では最大速度2~10Gbpsのプランを打ち出している業者もあります。これはお得なのでしょうか。

結論から申し上げますと最大速度1~2Gbpsまでのプランなら多くの人にとって入る価値があります。

しかし、3Gbps以上のプランだとオーバースペックで多くの人にとって入る価値はあまりありません。

月額料金以外にも価格差がある

最大速度1Gbpsプランと最大速度3~10Gbpsのプランの月額料金差は500~2500円といったところ。

さらに最大速度10Gbpsのプランでは工事費やルーター、LANケーブル、ノートパソコンのLANカード、契約解除料なども最大速度1Gbpsのプランよりも高いものを使わないと十分な速度を発揮できません。

たとえばNURO光の場合、契約解除料は最大速度2Gbpプランsが10450円で、最大速度10Gbpsのプランは22000円かかります。

3~10Gbpsプランはオーバースペック感が強い

「最大速度3~10Gbpsプランに入ってよかった」と思える人は次の要件に数多くあてはまる人です。

  • 人口密度が多い地域や大規模マンションに住んでいる
  • 4K~8Kレベルの高画質動画のアップロードが多い人
  • fpsや格闘といったオンラインゲームをやっていて、その速度にこだわる

複数あてはまらない場合は光回線の最大速度1~2Gbpsプランでも問題ないと思います。

最大速度3~10Gbpsのプランのほうが速度は速いですが、価格差、そしてそこまでの速度を生かしにくいことを考えると最大速度1~2Gbpsプランがおすすめというわけ。

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