「スマホってどれも似たような平たい板じゃない?」と思っている人は結構いるでしょう。
でも、よく観察すると形(形状、型)にも意外と細かい差別化ポイントがあるんですよ。
形の違いは「そんなの自分の好みで選べばいいやん」という場合もあれば、「原理的にこっちの形のほうが優れている」という場合もあります。
なお大前提として歴代iPhoneの形はどれも無難である一方で、Androidの中には前衛的な機種があります。
何にもとづく種類か | 具体的な名称 |
外観の形状 (今回の記事対象) |
通常の平板状スマホ 卵型スマホ 折りたたみスマホ 2画面スマホ フリップカメラ ベゼルレス |
OS (スマホの基本ソフト) |
iOS(開発はApple) Android(開発はGoogle) |
スマホメーカー | Apple Sony OPPO Xiaomi MOTOROLA SAMSUNG 京セラ …他多数 |
機種名 | iPhone(Apple) Xperia(Sony) Galaxy(Samsung) Pixel(Google) Reno(OPPO) AQUOS(SHARP) BALMUDA Phone …他多数 |
性能 | ゲーミングスマホ(ゲーマー向け高性能スマホ) タフネススマホ(防水防塵に強いスマホ) |
状態 | 新品(まだ誰も使っていない状態) 型落ち(状態は未使用だけど売れ残りの古い型) 中古(すでに誰かが使用していた状態) |
大手携帯キャリア(MNO) | ドコモ KDDI(auはKDDIの携帯ブランド名) ソフトバンク |
MNOのサブブランド | ahamo povo UQモバイル LINEMO ワイモバイル |
格安スマホ(MVNO) | b-mobile IIJmio OCNモバイル …他多数 |
SIMカード | 白ロム(SIMカードが入っていないスマホ) 黒ロム(SIMカードが入っているスマホ) 赤ロム(携帯電話会社から利用制限をかけられているスマホ) |
スマホの形の種類【ベゼルや表示領域とも関係あるよ】
まずはスマホ全体の形から。
前衛的で有名なのはスマホの中央で縦に折りたためるスマホ。
上記機種の場合、真ん中に折り目がついてしまいます。
こちらの折りたたみスマホは2画面で構成されているため折り目はつきません。
ニンテンドーDSという携帯ゲーム機も似たような形でした。
2画面分のスマホですから331gと重いです(普通は180gくらい)。
真ん中で横に折りたためるスマホもあります。
この形はいわゆる「ガラケー」と似ていますね。
ASUSのZenFone6の中にはカメラが飛び出る機種もあります。
これをフリップカメラといいます。
カメラが飛び出るのは面白いのですが、無駄に可動部が多いと故障の原因にもなってしまうため大して普及していないですね。
スマホの厚さ:薄型が無難か
次はスマホの厚さに関する形を見ていきましょう。
左側のようにかなり丸みを帯びたスマホ(卵型スマホ)を机の上に置くと、コマのように回すことできます…。
卵型スマホを電卓のように机に平置きして使う際はグラグラして不安定で大変に使いにくいです。
縦型のスマホスタンドや充電器などに置いた際もグラグラします。要するに卵型スマホは安定感に欠けるんですよね。
丸すぎるスマホはオシャレに見えて意外と実用的ではありません。
丸みを帯びているということは、それだけ体積が多いことを意味しますから手の小さい人は片手で操作しにくくなります(指が届きにくい)。
したがって、スマホの厚さは基本的には平たい形状のほうが無難だといえます。
というか上記くらいに明らかな丸みを帯びたスマホは世界的にかなり珍しいです。
友人との話のネタには使えるかも…。
カメラが高性能だと厚さも膨らみがち
最近のスマホはカメラが高性能化しています。いや、もうカメラくらいしか進化する余地がないのかもしれません。
とくにAppleは最新のiPhoneについて”映画のように仕上げることができます”と宣伝しているくらい。これをシネマティックモードといいます。
しかし、カメラが高性能で本体は薄型を保つと、どうしてもカメラ部分が出っ張ります。
この出っ張りはスマホケースをつけるとさらに大きくなりますから、まあ気になる人も多いです。
スマホのすみの形
スマホのすみの丸みについては好みで選ぶべきところ。
歴代のiPhoneは、すみの丸みは強いものばかりです。
個人的には角ばっているタイプは嫌いではありません。

エッジの形
最近のiPhoneは側面のふち(エッジ)が直角的です。この部分が金属製になっているモデルもあります。
スマホケースなしでもったときは、側面に少し丸みがあるほうが手に優しいという声は多いです。
しかしながら、スマホケースをつけるとエッジの手触りは形がほとんど関係なくなりますけどね。
ベゼルと液晶部分の表示領域
スマホの形は液晶の表示領域(ガラス部分)とともに考えるべきものでもあります。
そもそもベゼルとは額縁部分のこと。スマホでいうと液晶ガラスの周りの額縁部分があてはまります。
普通、ベゼル部分に指が触れても液晶は反応しません。
ベゼルは上下左右すべてがかなり狭いタイプが流行っています。これを「フルディスプレイ」といいます。
とくにベゼルがないも同然というくらいの太さの場合「ベゼルレス」とも呼ばれます。
同じ機種でもカメラ撮影時は表示領域が狭い一方で、動画やゲームだと広く表示できるというタイプも多いです。
テレビやパソコンは基本的に画面の四隅が角ばっていますが、スマホの一部機種は丸まっています。
とくに動画やゲームをフルサイズで見るときに、すみが丸まっていると違和感をもつ人もいます。
とくに上記機種は左右のベゼルがまったくないうえに、側面部からもディスプレイが見える形になっています。
4辺すべてのベゼルが狭いと誤動作しやすい
ベゼルは基本的には細いほうがカッコイイです。
しかし、上下の2辺だけは太いほうが操作はしやすいという声もあります。
もし上下左右すべてのベゼルが狭いと、たとえばゲーム中に指が不意に液晶に触れてしまって誤動作するなど使い勝手が悪い場合があるからです。
しかし、上下2辺だけベゼルが太いスマホなら、その太い部分を触れながらゲームができます。
ベゼルと液晶の段差
最近の人気機種はベゼルと液晶の間に段差がないタイプが多いです。
見た目も、手にもったときの心地よさにしても段差がないほうが好まれるということでしょう。
ちなみに話題のバルミューダフォンは段差があることも批判されていました。
ノッチは邪魔でカッコ悪い?
次にノッチとはくぼみのこと。
スマホのノッチ部分には受話口とフロントカメラ(インカメラ)と通知ランプがついている場合が多いです。
このノッチは液晶をさえぎるような形でついているため「邪魔」「カッコ悪い」と見なす人もいます。
そもそも液晶サイズ(インチ)はガラス部分の対角線を指します。
ということは、液晶が同じインチだとしてもベゼルが太いほど全体的なサイズも大きくなるのです。
最近のスマホは液晶サイズの割にコンパクトな機種が好まれる傾向にあります。
ホームボタンは液晶ばかり:物理ボタンは少ない
ホームボタンとはスマホの標準的な画面(ホーム画面)にワンタッチで戻れるボタンのこと。
一般にホームボタンはスマホを縦向きにした場合の中央下部についています。
初期のiPhoneは実際のホームボタン(物理ボタン)がありましたが、最近の人気機種はiPhoneに限らずホームボタンが液晶化されています。
物理ボタンだとベゼルを太くする必要がありますが、液晶化すればベゼルは細くできるのです。
