独自ドメインを取得したり、レンタルサーバー会社でプラン内容を眺めていたりしていると、「独自ドメインとレンタルサーバーをセットで契約しませんか?」という表示がよく現れます。
ここで初心者の方は「セットで契約ってどうなの?」と思う方が多いでしょう。私も昔はそう思っていました。
結論から言うと、金額面でお得になるかはケースバイケースですが、契約・管理の手間としては楽になる場合がほとんどです。
レンタルサーバーとはドメインは別々の会社
そもそも法的にいうと、消費者に独自ドメインとレンタルサーバーを同じ会社で契約する義務はありません。
たとえば独自ドメインはQ社と契約する一方で、レンタルサーバーはQ社とは提携関係がまるでないR社と契約してもいいのです。これはまったくもって消費者の自由。
技術的にも独自ドメインを他社のレンタルサーバーで使うことは問題ありません。
ただし、独自ドメインとレンタルサーバーを別会社にすると、初回契約時にドメインとレンタルサーバーを紐づけるときに少しだけ手間がかかります。
具体的には独自ドメインを取得したサイトで、ネームサーバーの設定をレンタルサーバーから指示されたとおりに変更することが必要になります。
手間がかかるといっても、それは大した手間ではありませんし初回だけです。
しかし、それは初心者にはちょっとだけ難しいので、少しでも簡単に手続きできる方がいいというのであれば独自ドメインとレンタルサーバーは同じ会社にした方がいいです。
管理・契約更新の手間を考えよう
次に考えたいのが独自ドメインとレンタルサーバーの管理・契約更新の手間。
これは同じ会社にした方が手間は省けます。
というのもレンタルサーバーの契約期間のパターンは毎月、3か月、6か月、12か月、2年、3年などです。
一方、独自ドメインの契約期間は一般的には12か月、2年、3年などとなっています。
そして支払い方法で多いのは銀行振込かクレジットカードによる自動更新となっています。
で、レンタルサーバーの料金は長い期間にわたって契約するほど安い料金が適用されやすいです。
しかし、人間は途中で心変わりする可能性もありますから、長すぎる契約は控えたくなるものです。
そのため筆者はレンタルサーバーも独自ドメインも1年ごとの契約にしています。
しかし、レンタルサーバーと独自ドメインが別会社で、さらにクレジットカードによる自動更新を設定していないと契約更新を忘れてしまう可能性があります。
一般に自分が契約しているレンタルサーバーや独自ドメインについて契約更新の時期が迫ってくると、契約時に設定したメールアドレスに「更新時期が迫っています」というメールが届きます。
これはユーザーが契約更新を忘れないようにするための無料措置。
契約期限が切れるとウェブサイトは表示されなくなりますが、契約期限が切れてまだ間もないときは復活できる場合もあります。
この点、レンタルサーバーと独自ドメインが同じ会社だと一括して管理できるため忘れにくいです。
セットの方が料金はお得なの?
最後にセットの方が料金は得なのかという点について。
正直言ってこれはケースバイケースです。
レンタルサーバーと独自ドメインが同じ会社だからこそ割安料金になっている場合もあれば、逆に割増料金になっている場合もあります。
あるいは割増料金になっているとしても、レンタルサーバーと独自ドメインを同じ会社で契約すると通常では有料のサービスが無料で使えるなんてこともあります。
さらにレンタルサーバー会社が競合激化にともなってプランの料金は維持したままでサイトの表示速度を上げてくれることもあります。これは実質的には値下げしてくれているようなもの。
というか、そもそもドメインの取得・更新料金は会社やトップレベルドメイン(.com、.net、.orgなど)によって異なります。
そのため、一概にセット料金の方がお得か否かを断言することはできません。
ただ、一般論でいうとレンタルサーバー会社やドメインの取得先は有名で利用者数が多い方が料金の納得度は高いと思います。
セットプランにお得感があるのはConoHa wingのWINGパック
- WINGパックはレンタルサーバーと独自ドメインがセットになったプラン
- 月額料金はベーシック900円、スタンダード1950円、プレミアム3900円の3段階(12か月契約時)
- ほとんどの個人や小さな法人にはベーシックが適合
- ベーシックでも高速表示
- モリサワのWebフォント33書体が無料
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