あなたはインターネットを見るとき、URLを見ますか?
URLとはインターネット上の住所みたいなもの。本ブログのこの記事だと、
がURLとなります。
URLは違和感をもつパターンと違和感をもたないパターンとがあり、ITに一定以上の知識がある者としては無料ブログのURLは気になる場合が多いです。
どういうことか、無料ブログと有料ブログ(とくにワードプレス)のメリットとデメリットを挙げながらわかりやすく解説してまいります。

ワードプレスとはブログを生成することができる高度なソフトウェア。
ワードプレスのダウンロード自体は無料ですが、それを使って運営するにはドメインやサーバーと有料で契約する必要があります。
サーバーは無料のものもありますが、無料サーバーは制約が多いためおすすめしません。
無料ブログはワードプレスと比べるとおすすめできない
一口に無料ブログといってもさまざまなものがありますが、無料ブログのメリットは以下であることは共通しています。
- 始めるのも続けるのも無料であること
- 操作が簡単なこと
- 有名な無料ブログだとドメインパワーがやや強い
- ブロガー同士にコミュニティがある(なれ合い感がある)
無料ブログを始める際の手続きはTwitterやYahooでアカウントをつくるくらい簡単です。
ブログ記事をつくる際の操作もかなり簡単ですから、無料ブログはIT知識が全然ない人でも気軽に取り組めます。
ドメインパワーとは検索エンジンから評価されるブログ全体の評価。
ワードプレスは最初ゼロからスタートですが、有名な無料ブログは最初からドメインパワーがやや強いです。


無料ブログのデメリット一覧
しかしというか当然というべきか、無料ブログは無料で簡単ゆえのデメリットがいくつもあります。
無料ブログのデメリットはメリットほど共通しているわけではありませんが、以下のような傾向があります。
- 連帯的なペナルティーを受ける
- 無料ブログのサービス元が何かやらかすと害を被る
- 大企業からはアクセスできなかったりする
- メンテナンスが多い
- 利用規約は無料ブログのサービス元に有利
- 広告を貼ることにも制約が大きい
- 無料ブログのサービス元はブログを一方的に利用したり削除したりする
- リダイレクトが難しい
- ブログ主にスキルがつかない
- 記事は資産になりにくい
無料ブログは連帯度が強い
普通、ブログというのは個人や企業が個別に営むものです。
そうなると、あなたがFC2の無料ブログで書いたことと、芸能人AがFC2の無料ブログで書いたことはたがいに独立しているように見えます。
ここで芸能人AがFC2の無料ブログ上で規約違反を派手にやらかしたとします。
そうなると、FC2の無料ブログを使っている人のすべてがGoogleからペナルティーを受けるなんてことがあります。
無料ブログのURLは、fc2、ameblo、hatenablogなどサービス元の名前が入るようにドメインを共有する形になっているため、連帯的にペナルティーを受けることがあるのです。
連帯的なペナルティーは頻繁にあるわけではありませんが、可能性の一つとしては覚えておきましょう。
有料ブログの場合
有料ブログはそれぞれのブログの独立度が強いため、連帯的なペナルティーはほとんどありません。
ただし、有料ブログが、ペナルティーを受けている無料ブログからリンクを数多くもらっている場合は被害がおよぶかも。

無料ブログの風評被害【大企業からはアクセスできない】
ときには無料ブログのサービス元が不祥事をやらかす場合があります。
たとえば、FC2のサービス元は大人向けのいかがわしいサービスも展開するなど、たびたび事件を起こしています。
とくに日本人は相手の名前や所属先を連帯的に見ますから、ブログ主に非はないとしても自分の無料ブログのURLにFC2が入っているとそれだけで怪しく見られたりします。
実際、日本の大企業は無料ブログのセキュリティや風評を怪しんでいるため、特定の無料ブログには画一的にアクセスできないようにしています。
有料ブログの場合
サーバーやドメインの登録会社の質は関係なく、ブログ主の出来に左右されます。
無料ブログはメンテナンスでも連帯度が強い
無料ブログは連帯的であるため、一斉に強制的なメンテナンス状態にされる場合も多くあります。
メンテナンス状態にされるとアクセスも来なくなります。
有料ブログの場合
有料ブログは個人的に自分からメンテナンス状態にすることができます。これは引っ越しや大改装のときに使う機能です。
サーバーに不具合が生じたり能力以上の負担が行かなければ、ブログは見続けられるのが普通です。
無料ブログの利用規約はサービス元にかなり有利
無料ブログにはサービス元の会社ごとに利用規約が細かく定められています。突然、規約が変わることもあります。
これに違反すると記事が削除されたり警告が来たりしますが、中には基準があいまいで納得いかない形で削除された例もあります。この手の削除は告知なしに行われるのも日常茶飯事です。

そのうえ無料ブログはサービス元によってはブログ主の記事がサービス元に利用されることもあります。
ブログの著作権はブログ主にありますが、無料ブログの主がつくったものは無料ブログのサービス元が使えるということです。
したがって、ブログで自分が書いた文章を利用されたくないという人は無料ブログを選ぶべきではありません。
ときには無料ブログのサービス自体が終わってしまうこともあります。サービス元が大手企業だったとしてもブログサービスの終了は珍しくありません。
有料ブログの場合
法律に引っかかるレベルでなく、またドメインやサーバーなどに料金を支払っていればブログ主の好きにできます。
なお、多くのレンタルサーバーはアダルトコンテンツを認めていません。
広告も不自由が大きい
無料ブログは無料ゆえに自分好みの広告を置きにくかったり、サービス元の会社が指定した広告しか置けません。
無料ブログは競合他社やアダルトっぽい広告も自動的に入ってしまうため法人利用としても向いていません。
たとえ広告が置けたとしても、それはブログ主の収入ではなくサービス元の収入になったりします。
このあたりはサービス元によって扱いが異なるため、調べてみることをおすすめします。
有料ブログの場合
ブログ主は普通、広告としてGoogleアドセンスを使うもの。そのため、Googleの広告ポリシーを参考にしながらブログをつくると、健全になるはずです(ポリシーに反する広告は消されます)。
無料ブログは拡張性が低い
無料はデザインや機能の選択肢が少ないです。こうなると強豪との差別化も難しいといえます。
有名なところでは、ブログのアクセス分析としてとても有効なGoogle Analyticsが使えない、バックアップできないなどがあります。
ここまでデザインや機能の選択肢が乏しいと、ブログ主としては工夫できることは少なくスキルもつきません。
有料ブログの場合
有料ブログの中でもワードプレスはデザインと機能に大きな拡張性があります。その分ワードプレスの扱いは無料ブログよりも難しいですが、スキルもつきます。
リダイレクトするのが難しい
ここまで解説を見てきた人ですでに無料ブログをもっている人の中には「無料ブログから引っ越そう」と考えた人もいるでしょう。
とくに無料ブログで高い評価を得られた人は、引っ越し先にも評価を受け継がせたいと思うはずです。
このように評価を別ブログに受け継がせて転送することを「301リダイレクト」といいます。
しかし、無料ブログから他の有料ブログへとリダイレクトさせるのは面倒だったり不可能だったりします。
たとえば、はてなブログを無料版から有料版に変えるのは難しくありませんが、はてなブログからワードプレスに記事を301リダイレクトさせるのはちょっと面倒です。
まとめ
無料ブログは有名な芸能人やアスリートが数多く使っています。
そのため無料ブログにあこがれる人は多いでしょうが、デメリットは思いのほか大きいです。
というか今、無料ブログを使っている有名人もワードプレスに移行した方が収益は大きくなるはずなのにもったいないことです。
ITに関する知識が少し欠けているばかりに…。