エンタメ考察

映画ドラえもん『のび太の魔界大冒険』の感想と考察

2020年4月25日

ドラえもんの『のび太の魔界大冒険』といえば、美夜子の活躍と、メデューサの怖さと、いったんエンディングに移行したと思いきや実は終わっていなかったという展開で印象的な映画です。

何気にドラミちゃんは映画初登場。

今回はこの大長編の感想と考察をまとめました。

魔界大冒険の感想と考察

物語は、のび太が夢世界で魔法を武器に活躍したところから始まります。

そのときの快感を現実でも実現させたいと考えたのび太くん。いつものようにドラ映画はのび太のわがままから始まります。

のび太は魔法をもとめて行動しているうちに、出木杉くんに意見をもとめます。

出木杉が小学生とは思えない知識と構成力で魔法と科学について解説しているところはかなり印象的です。

出木杉は、のび太に「どうして魔法だけすたれちゃったの?」と的確な質問を返させるとともに理解させているわけですから、出木杉の将来には期待できますね。

リメイク版では出木杉の説明シーンがなかった。藤子先生がこれを知ったら悲しむだろう。

のび太はもしもボックスを使う前から魔法使いだった?

そして、もしもボックスで魔法世界を実現させるわけですが、魔法世界で魔法を使うには高度なスキルや道具を必要とするので、のび太はあてが外れた模様。

のび太はドラえもんの道具を使うかのごとく楽に魔法が使える世界を実現したかったわけですから、高度なスキルを要する世界に失望するのは当然といえば当然ですね。

魔法は非現実的ですが、魔法世界で高度な魔法を使うことに高いスキルや道具を要するのは現実的だといえます。

のび太は魔法が下手なので、知力、体力、精神力といったのび太に欠けている能力値が魔法力の強弱を決めるのかもしません。

ここで気になるのは、だれがもしもボックスを使っても、あの悪魔世界になってしまうのかということ。たぶん、それはないと思います。

つまり、のび太の能力値でもしもボックスを使ったからこそ、あんな世界になったのではないかということ。

スモールライトの効力のようにいつものドラえもんの道具なら使い手の能力に関係なく画一的に効果が表れるはずですが、もしもボックスは違っていたかもしれないのです。

実際、ドラミちゃんが助けにきたシーンでは、ドラえもんが「のび太くんがもしもボックスを使ったら悪魔まで出てきた」と話しています。

これは、使う人の能力が反映される設定を裏付けているとしか思えません(本作限定の設定?)。

のび太はいつ魔法使いになったのか

もしもボックスは使う人の能力(とくに魔法力)が反映される設定だったとすると、のび太はもしもボックスを使う前の時点で魔法使いだったためにあんな世界になったのかもしません。

つまり、のび太はゴミ捨て場に石像が落ちてきたときに石像に触れたことで魔法がかかったのです(リメイク版だと空き地から石像を持ち帰る際)。

あるいはドラえもんが石像に触れた際に魔法がかかって道具全体にまで魔法が及んだとか。

あの石像はメジューサがのび太とドラえもんを石化させたものですので、実質的・間接的にはメジューサによる呪い・魔法だといえます。石像の呪いというのはフィクションとしてありそうなパターンではあります。

のび太はメジューサの呪い・魔法がかかったまま、もしもボックスを使ったためにあんな悪魔世界ができあがったわけです。

メジューサって怖いけど人気があるよね。

本作の矛盾

またタイムマシンを使えば、もしもボックスを使う前の世界に行けるのがおかしいです。

それは時間軸としては前だとしても、通常の世界ともしもボックスがつくった世界はパラレルワールド(別次元)のはず。

これに関して、ドラえもんとのび太がもしもボックスの作動前にタイムスリップしたときに、のび太はホーキングが使えました。

つまり、通常世界なのにタイムスリップしたのび太は魔法が使えたのです。ということは、あの世界の魔法はかなり強力だといえます。

のび太は美夜子さんに惚れた?

それはさておき、魔法世界のオリジナルキャラとして出会ったのが美夜子さん。年齢は中学生くらいでしょうか。のび太は一瞬で惚れたようですが、アニメでは同時にしずかちゃんは嫉妬していたのも印象的。

満月博士はキャラが濃いように見えましたが、早い段階で連れ去られたために印象が薄かったですね。

美夜子さんに会い、ちょっとした魔法が使えるようになって満足したのび太は元の世界に戻そうとします。

しかし、もしもボックスは壊れたことが判明します。この時点でタイムふろしきを使って元に戻せば一件落着だったわけですが、そういう発想はもちろん出ませんね。出木杉くんなら出せるんでしょうけど。

後半の感想

そして物語後半からは魔界に潜入しますが、大魔王のところにたどり着くまでは内容が薄い感じがします。ここの部分が魔界大冒険の惜しいところです。

しかし、タイムマシンを使って大魔王から逃げる中でみんなのトラウマとして名高いメデューサが襲ってくると、一気に盛り上がります。

石像の伏線が回収されるとともにドラミちゃんがやってきて、物語の舞台は宇宙空間に移るからです。

ただ、デモン座のアルファ星とやらが心臓の形そのものなのはいかがなものでしょうか。

もう少し星の形は考えてもらいたかったです。

えーい、チンカラホイ

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