エンタメ考察

ダイの大冒険が面白い理由

2020年5月11日

ダイの大冒険』は1990年代に週刊少年ジャンプで連載されていた人気作品。2020年秋には再アニメ化されるほどの面白さです。

簡単にいうと『ダイの大冒険』は魔王討伐をめざす勇者パーティーの物語です。

今回はそんな『ダイの大冒険』の面白いところをいくつも挙げていきます。

以下はネタバレをいくつも含んでいますが、決定的なネタバレは隠しています。

『ダイの大冒険』は面白いというより、完成度が高いといった方がよいかもしれない。

ダイの大冒険が面白い理由

『ダイの大冒険』はジャンプの人気作品にありがちなダラダラとした引き延ばしや大きな矛盾、戦力のインフレがありません。

同じ時期に連載されていたジャンプの人気作品が『ダイの大冒険』以上に人気があったため、引き延ばしに遭わなかったのだと思います。

また、ドラクエと同じように連載当初から大魔王の打倒を最終目的としていたこともキレイに完結したことの要因となりました。

『ダイの大冒険』は連載当時、ジャンプの真ん中から後ろの方に掲載されていることが多かった。

ドラゴンクエストの世界観を活かしている

それでは本題に入ります。『ダイの大冒険』を見たことがない人もドラクエはやったことがあるでしょう。

で、『ダイの大冒険』には「ドラゴラム」や「メラ」などドラクエシリーズでおなじみの呪文がいくつも登場します。

ドラクエの世界で強い呪文は『ダイの大冒険』の世界でも強く、唱える難易度も高い。
「今のはメラゾーマではない、メラだ(=メラゾーマに見えるほど強い炎呪文だったけど実際にはメラだった)」のセリフはかなり有名。

職業についても、勇者、魔法使い、戦士、武闘家といったドラクエでおなじみの基本職・上級職が『ダイの大冒険』には登場します。

そして中には途中で転職するキャラクターもいますし、一部のモンスターも仲間になります。

ポップのバックルなど呪われていましたw

またドラクエの大ボス戦では逃げられないのが基本であるように、『ダイの大冒険』でも強敵からは逃げるのが難しいという設定があります。

こういう世界観はドラクエをやったことがある人ならワクワクすると思います。

『ダイの大冒険』のオリジナル呪文であるメドローアとオリジナルの技であるアバンストラッシュは、ドラクエに逆輸入されました。
90年代のアニメ版にはドラクエのBGMがアレンジされた形で使われていた。これが何とも素晴らしい出来だった。
もし、ドラクエをやったことがないというのならドラクエをやってみてね。その方が『ダイの大冒険』は面白くなるよ。最初にやるなら3か5が管理人のおすすめ。

ダイの大冒険とドラクエ3の勇者の最後(魔王を倒した後)はともに世界から●●●という点で似ています。

両者が●●●動機は違うっぽいですが。

敵キャラが魅力的

『ダイの大冒険』の敵キャラは多様であり、それぞれが独自の想いを抱えつつ戦っています。このような敵キャラの個性は魅力的です。

バーン真の魔王。バーンの存在は早い段階で明らかになっていたものの、外見が明らかになったのは物語の中盤以降。とくに老バーンは威厳と老獪さに満ちている。まあ真の姿となったバーンは自信過剰で、威厳と思慮が欠けていたと思いますが。

ハドラーかつての魔王。初期は小物感が強かったが、超魔生物になってからは様変わりした。ハドラーがバルトス(ヒュンケルの義父)を殺したところはなかなか最低でした。

フレイザード功名心とギャンブル心に満ちた男。初期のハドラーが生み出しただけに当時の性格をよく反映している。

ハドラー親衛騎団後期のハドラーが生み出した兵。チェスの駒から生まれたために各々の性格はチェスのルールや特性に沿っている。私はこれをキッカケにチェスを始めたくらい。

キルバーン不死身であるため魔王軍の中で最も質が悪い男。存在がかなり不気味だと思っていたら最後の最後でどんでん返しが…。

ザボエラ力は弱いものの、魔力や小賢しさには長ける妖怪老人。早い段階で倒されるかと思いきや意外と長持ちしました。

人間批判が現実社会とよく似ていて面白い

『ダイの大冒険』には人間と魔族と竜の騎士と、それらの交雑種が登場します。中でも人間は人間・魔族・竜の騎士の3者から強く批判されています。

この人間批判が現実世界の人種問題や人間関係とどこか似ているのがなかなか興味深いところ。本作で人間は善なる存在とは言い切れません。

バラン竜の騎士という特殊な存在でありながらも人間の女と子どもをつくったが、その女は人間に殺されてしまったため人間に恨みをもっている。

ヒュンケル人間でありながらも孤児として旧魔王軍に育てられるなどモンスターに親しみをもっていた。しかし、育ての親である旧魔王軍は人間に倒されたため、人間に恨みをもつ。

ラーハルト魔族と人間の子どもであるため迫害された経験をもつ。

マトリフかつての勇者パーティーの一員で大魔道士。ハドラー討伐のあと王宮の相談役に迎え入れられたが、既存の側近から嫉妬・冷遇されてしまったため人間嫌いになり、洞窟で隠居生活を営む。

ドラゴンボールの悟空はめちゃくちゃ強いし異星から地球を滅ぼすためにやってきけど地球に溶け込んでいる。でも、ダイの強さは仲間内以外では歓迎されていないんだよな。
それは『ダイの大冒険』の方がリアルな描写だと思うよ。人間とそっくりでも人間は強すぎる存在を恐れる。

ポップの成長ぶり

それから『ダイの大冒険』で一番の人気キャラといえば、ポップでしょう。

ジャンプの人気作品の主力キャラといえば血統にめぐまれた者が多いですが、ポップの出自はいたって普通であり、そこから苦労を経て強くなったからです。

キン肉スグル、浦飯幽助、ルフィ、ナルトは血統がエリートなんだよな。

序盤のポップは実力はもちろん、敵に立ち向かっていく意志さえもありませんでした。アバン先生の強さにあこがれて実家を飛び出すだけの意欲はもっていたのに。

しかし、ポップはマトリフに鍛えられてからはかなり強くなりました。

ポップによるマホカトール、ラナリオン、ベタン、フィンガーフレアボムズ、メドローアは熱くて好きだ。

とくに私は、ポップがアバンのしるし(輝聖石)を光らせようとした話が好きです。

ポップはパーティーの中で自分だけが非エリートであることにコンプレックスをもっていましたが、それをはねのける展開には胸が熱くなりました。

勇気、純粋、慈愛、闘志、正義のうちポップの魂の力があれだったのは納得いく展開でした。

ヒュンケルは魔族とアバンから鍛えられるなど育ちは特殊だけど、血統は普通だと思う。

脇役が活躍する

『ダイの大冒険』では脇役も活躍します。中でもクロコダイン(ワニキ)の活躍は見もの。終盤は戦力外扱いされるも、それまでは持ち前の丈夫さでパーティーの盾になってきました。

それからポップを説得したり黒の核晶を凍らせたまぞっほ、占いを何度もあてたメルル、そして重大な秘密をもったゴメちゃんの活躍もまた見ものです。

まぞっほは美味しい役回りだったな。

女キャラにも注目

ドラクエでは女性キャラも活躍するように『ダイの大冒険』でも女性キャラが活躍します。

具体的には、マァム、レオナ、エイミ、ずるぼん、フローラ、そしてアルビナスとマザードラゴンがいます。

アルビナスとマザードラゴンは人外ですから特殊として、みんなタイプの異なる魅力があります。まあ一番人気はマァムでしょう。

レオナは華奢で性格もキツイですが、マァムはそれよりは豊満で慈愛があるからです。

再アニメ化への期待

2020年秋には『ダイの大冒険』がリメイク・アニメ化されます。

このアニメの懸念は声優が刷新されること。

90年代の『ダイの大冒険』は声に関してはとてもよい出来であり、このときの声が耳にこびりついているため、新しい声優の声についていけるか不安なのです。

藤田さんのダイは素晴らしかった。難波さんや久川さんは単発的な役でもいいから出て欲しい。

あとはマトリフやフレイザードの行動が地上波の規制に引っかかりそうな点も気掛かりです。

基本的には原作に忠実な形、90年代のアニメ版に近い形でリメイクすることを希望します。

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